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調子が超悪くてなかなかアクセスできんですよ。どうしたんだ忍者さん。
ここ最近、いい作家にちょこちょこ出会えていてすごく幸せです。すごくHITだったのがリービ英雄!
かなり純文学畑の人なので、ちょっとなかなか手に取らないタイプの作家さんですが、母語を完全に日本語以外で小説を書いている(そして一定以上の評価を受けている)というむちゃくちゃ稀有な作家さんです。エッセイストとかだとたまにいるけど、作家というと珍しいからな。
しかも、リービ英雄は言語学者として大学に勤務しているというだけあって、「ことば」というものをとても尊敬して丁寧に扱っていることが一目で分かって好感が持てます。英語と日本語の違いというのが、簡単な翻訳で超えられるような壁ではなくて、『英語で考えること』と『日本語で考えること』の根本的な違いに触れているのがすばらしい。
『千々にくだけて』は9・11について実際に彼の体験を書いた半ノンフィクションですが、英語的思考と、日本語的思考のなかで引き裂かれる一人のアメリカ人の姿を描いていて、非常に胸に迫るものがあります。ぶっちゃけ、真面目な話、「9・11がアメリカ人にとって衝撃だった」ということが、こんなによくわかる本は無かった。
すごく印象的だったのが、『ground zero』を『グラウンド・ゼロ』を訳し、それから、『爆心地』と日本語に変換してしまうときの、強烈な違和感です。
アメリカにとって、『ground zero』は『ヒロシマ』であり、『ナガサキ』であり、戦争を終わらせるための正義の鉄槌だったはずだった。でも、それがいきなりアメリカのど真ん中に『ground zero』が出現してしまった。正義の鉄槌だと叫びながら突撃してきた飛行機によって。そして、『ground zero』の訳は『爆心地』――― 日本人にとっては、特別な感情を喚起せずにはいない単語です。
貿易センタービルと『ground zero』、そして、『グラウンド・ゼロ』と『爆心地』の間で引き裂かれる。その強烈な現実剥離感? ってものにすごく強烈なインパクトを感じました。ここまで言葉を上手に使える人ってのはいない。そして、すごく羨ましい。
日本語だけでも、言葉の世界ってこんなに豊穣なのに、他の言葉も知ることが出来たらどれだけだろう。でも、リービ英雄くらい外国語に精通するには、むちゃくちゃ努力と才能と好きがないとダメだろうからなあ。ちょっとがっかり。

それはともあれ拍手の返信です。
8/18>
鉛のお姫様が一番気になってしまいました。>
おお、日記のネタに反応をいただけて嬉しいですよ☆
いちおうは定石どおり(笑 鉛をヒロインにすえて書きたいですが、黄金とかはどういう性格なんでしょうね。メルヘンの基本ストーリーだと黄金がヒロインになるのでしょうが、これがおとぎ話になるとガラスがヒロインになる。そしてうちの趣味だと鉛になるv
鉛の心臓をもったお姫様…… きっと冷たくて鈍い、非人間的な心の持ち主なのでしょうが、そういうキャラこそ我が萌えです。現在ちょっと二次に手間取ってるためUPはけっこう先になるでしょうが、気長にまってていただけるとうれしいですv
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