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なにか二次がえらいことな勢いになっててこちらの更新が停滞気味ですいません。でも自分でも驚いているんだ…… なんと毎日新作をUPしてるんだぜ…… まるで生きてるみたいだろ?(死)

でもそんなこっちゃ言ってばっかりだとダメなので、忘れないうちにメモを取っておきます。
”むかし昔あるところに、王さまとお妃様がいらっしゃいました。二人にはずっと子どもが生まれなかったため、あるとき、お妃様は三人の魔女にお伺いを立てました。そうすると、魔女たちはいいました。
「これからわたしたちがあなた方をたずねていきます。けれど、どのような姿をしているかはわかりませんよ」
 最初の日、すばらしい黄金の馬車に乗った貴婦人が、お城へやってきました。貴婦人は言いました。
「旅の途中で渇いているのです。何かください」
 王さまとお妃様は、黄金の杯に真っ赤な葡萄酒をみたして、貴婦人に差し出しました。貴婦人はそれを飲んでいいました。
「はじめの姫君は、黄金の心臓と、真っ赤な葡萄酒の流れる身体でお生まれになるでしょう」
 次の日、ひとりの可愛らしい女の子が子羊を抱いてたずねてきました。女の子は言いました。
「咽が渇いているの、なにかちょうだい」
 王さまとお妃様は、硝子の杯に黄金の蜂蜜酒をみたして、女の子に差し出しました。女の子はそれを飲んでいいました。
「ふたりめのお姫様は、硝子の心臓と、金色の蜂蜜酒の流れる身体でお生まれになるでしょう」
 最後の日、王さまとお妃様は魔女がやってくるのを待ちました。けれど、誰も現れません。あきらめて立ち去ろうとするころ、ひとりのこじきの老婆がお妃様に言いました。
「哀れんでください。咽が渇いているのです」
 みすぼらしい老婆を可哀想に思ったお妃様は、鉛の杯に冷たい井戸水を汲んで、老婆に差し出しました。老婆はそれを飲んで言いました。
「さんにんめの姫君がお生まれになるでしょう。鉛の心臓と、冷たい水の流れる身体を持って」
そうして、お妃様には三人の姫君が生まれました。
黄金の心臓を持つ姫君は、あまり美しいので、《ソレイユ(太陽)》と名づけられました。硝子の心臓を持った姫君は、あまりにかあいらしかったので、《ステラ(星)》と名づけられました。けれど鉛の心臓を持った姫君は、いつもだんまりで、いんきな姫君だったので、《ルナ(月)》という名を呼ぶものはいなく、皆が姫君を《鉛姫》と呼びました。
そうして、三人の姫君が年頃になり、婿殿を迎えることとなりました。王さまとお妃様は考えました。
「三人の姫は、みんな、特別な心臓を持っているのだから、ふさわしい婿殿をみつけなければ」
そうしてお触れを出されました。姫君たちを望む結婚していない男は、誰であっても城を訪れるようにと。”( 鉛の心臓のお姫様 抜粋 )

なにか童話テイストですが、本文を童話風に書き、さらに描きたい情景をスケッチ風の小品にまとめる、という変形パターンにしたいと思っております。
威厳に満ちたソレイユ、可憐なステラ、そして、鉛の定めを追ったルナこと”鉛姫”。三人のお姫様と、その婿殿たちの物語を予定。





 
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