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ネットをうろうろしていて『はやぶさ』という小惑星探査機について知る。小惑星探査機はやぶさ。2003年、宇宙航空探査機構から飛ばされた宇宙船です。四角い箱に太陽発電パネルを二枚広げた姿はいかにも『リアル宇宙船』風。なんか鳥っぽくも見える。
日本が飛ばした小惑星探査機で、現在地球への帰還航路をたどってる最中。このままだと2010年に地球に帰還予定…… はいいんだけど、なんだかすごく人気があるらしい。天文ファンだけじゃなくて一般の人にも知られて、かなり応援されてるらしい。なんで? と思ってたら、こんなフラッシュをまとめサイトで発見しちゃいました。
『はやぶさ』:http://mbl.no-ip.org/space/kako/051128182245.swf
『はやぶさ、帰って来い…』:http://mbl.no-ip.org/space/kako/051215181812.swf
……不覚にもボロ泣きしました。
ちなみにはやぶさ詳細についてはこちらが詳しいです→http://bootes.rc.kyushuu.ac.jp/jrsession/2006haru/J_haya.pdf
昔、「世界で宇宙へ行った犬」クドリャフカをテーマにしたssを書いたことがあったんだけれども、なんかそれを思い出した。くそう、はやぶさ! 泣けるぜはやぶさ!!
「小惑星まで行ってサンプルを取ってくる」という「おつかい」のために、ひとりで暗くて寒い宇宙を旅して、今、一生懸命地球に帰ってきている最中のはやぶさ。でも、二度と地球の土を踏むことはないはやぶさ。
愚直に仕事を果たしてる彼(彼女?)と、それを地球で一生懸命応援しているお父さん(研究員さん)たち、という図がすごく泣けました。ていうか、二度と帰れない故郷のために一回きりの旅にでかける、というのが切なかったのです。
でも、考えてみれば探査機ってそうなんですよね…… 火星に行ったマーズ・パスファインダーも考えてみれば帰ってきてないんだし。でも、パスファインダーには調査ロボットのソジャーナがいてくれるし、もしも遠い未来地球人が火星の土を踏むことがあったら再会のチャンスもある。でも、遠い宇宙へ旅立っていった探査機たちは、二度とは帰ってはこないわけです。
(昔、『ソジャーナ』の一人称で火星探査を説明してる子供向け番組があって、そんときも不覚にも泣きました)
宇宙って…… 広いんだなあ、となんとなく思った。
二度と帰れないってことが本当のフロンティアなのかしら。昔、他の大陸へ旅立った人たちも、そういう『二度と帰らぬ覚悟』をして旅立ってったのかなあ。我慢強いライカ犬クドリャフカは本人も知らぬうちに犠牲になったというところが悲劇だったんですが、そのために生まれてきて遠い宇宙を旅しているはやぶさは、一体、どういうことを思ってるんだろう。
機械を擬人化して考えるのは、どうも感傷的すぎて悪い癖なのですが(苦笑)
なんとなく、ヤプーズというバンドの『宇宙士官候補生』という古い曲を思い出しました。宇宙は孤独のフロンティア。SFが昔語った青い夢はまだ生きてるんだなあ。感動。
『宇宙仕官候補生』 ヤプーズ
時間溶かして行くよ 謎と希望の星まで
限りない夢秘め 孤独の瞳輝く
尽きることのない甘く苦い記憶をたどってる
浅い眠りの後遥かな旅飛び立つ
二度と逢えないかもしれないけど
微笑み見せ「すぐに戻るさ I Love You」
SPACE CADIT SPACE CADIT
君あずけてきた緑の星静かに遠ざかる
蒼ざめた光ほほに受けて目閉じる
二度と逢えないかもしれないけど
星をひとつ「持ってかえろう君に」
SPACE CADIT SPACE CADIT
宇宙の彼方より秘密の唄口づさもう
ときめきを伝えて愛は星空を翔ける
時溶かして行くよ
限りない夢秘め
宇宙の彼方より
ときめきを伝えて