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おそくなってすいま…せ…(がくり)

10/15 白雪姫の更新!喜び勇んで読ませていただきました。>
あ り が と う ご ざ い ま す 。
前回から開きすぎですよね、もう… 精進します。
とうとう陰謀も動き出しましたが、アデレードは『悪いおきさき』である以上、ある程度は分かってしまっているかと思います。ただ、彼女が『悪い』と思うのが誰か、という話ですね。
ローラントの狂気も、ゾフィーの愛も、童話においては語られざるエピソードは《ない》ものとされてしまうので、それをあえて書くのが、「童話の暗黒に隠された部分」を書くという意味での暗黒童話になるかしらーとか思っていました。
仮にも地位のあるお后がアンダードレスで、というのはちょっとはしたないですが、でも、それも緊急事態あってこそです。
次の更新あたりで、とりあえず、本エピソードは終わると思います。悲しみの語る黒い童話、どうぞ最期までお付き合いくださいませ。
・・・あと二次サイトは、『パラレル』表記のついているものは、比較的オリジの方でも入りやすいかと思いますよ・・・(ぼそり
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暗黒童話”白雪姫”を更新しました。

改めまして読んでみると、まあ、分かりにくい小説ですねえ……
宮廷陰謀劇なんぞを書こうと思うと、人が増えるのが難点なんだなあとしみじみと思いました。
でも、この作品はキャラクターについてネタバレすると、とたんに作品のオチが分かってしまう種類の話なので、下手にキャラクター紹介も書けないのが悩ましいところ。
ただ、ドイツ語風のキャラクター名を採用したのはまちがっていた気がします… な、長い…

いちおう、いまのところ覚えていないと駄目な名前は

白雪姫 シュネイゼ・ブランシュ・フォン・ブランシュタイン
お后様 アデレード・マリア・シュバインノルン・フォン・ブランシュタイン
白雪姫の実母 ゾフィー・クレティア・フォン・ブランシュタイン
王様 ローラント (…フルネームが無い)
侍女 ユーリア・ベルトラント
謎の剣士(笑) カスパール・ハウザー
謎の…? シュヴァンヴァイス卿

うわっ、多っ…orz
ちなみに、王族は《ブランシュタイン家》で、宰相が《シュバインノルン家》でございます。
裏エピソードである『白鷲の聖戦』は、まだ、本筋に絡まないのですが、いつかそっちも細かく記述しないと駄目かもしれません。
現時点で出ている限りだと、

リヒテルビン王国の国王、”白鷲王”シーグルドが挙兵
当時の最強国、ヴェルトール皇国をはじめとする8つの国を、8年のうちに倒し、併合。
しかし、シーグルドは29歳にして謎の死を遂げる

ってのが、おおまかなあらましでございます。
現リヒテルビンはブランシュタインの隣国にあたりますが、間に山脈などの天然の要害を持つため、戦争をするのはあんまり簡単じゃないみたい。
ちなみにブランシュタインのモデルは、明確に帝政ロシアです(笑


気の会う人と本の悪口を言うのはすごく楽しいです。(笑

そんで、今は主にミステリがはやらないという愚痴を言ってみたりしました。
「ハヤカワSFが無いんですよ… 本屋に… ル・グゥインもティプトリーも無かったんですよ…orz」
「すいません、SFは分かりません」
ショック… を受けるのはSFオタクを認めたことになるのかしら。

昔、まだ新本格が出たばかりの頃、買った本がつまらなくて投げた話とか、最近の純愛小説はドロドロした情念が足りなくて萌えないという話とか、純文学って結局なんなんだよ議論とか、真面目に文学を勉強したことが無い人たち(私は教育先方は理系)の文学論争はひたすら不毛で楽しいです。
あと楽しいのは、宮沢賢治の悪口?

宮沢賢治は神経過敏の癖に生活力のないお坊ちゃまで、書いている小説に出てくる連中もみんな中二病で、でも、そのヒリヒリした過敏な感じがいいんだよね! という悪口が大変もりあがります。
そして比較対象として持ってこられるのが谷崎潤一郎。共通のラブ作家なので。
二人の比較を言ってみて、仮にここに****(なにか汚いものを入れること)が入っていたコップをきれいに洗い、それにお茶を入れて飲ませてみたところ、二人の反応は違うだろうということで結論をつけました。
宮沢賢治:血相を変えてトイレに駆け込んで吐く
谷崎潤一郎:「へええ、そんなものを入れてたコップに入れると、お茶もこういう味になるんだねえ。…もう一杯!」
どっちがいいってもんじゃないですが、どっちもあきらかに変な反応だってところがいいよね!(笑

あとは、”ダークファンタジー”っていうジャンルがなんなのかとか。
ようするに真・善・美とか、正義とかを無視ってるファンタジー? といってもいまいち通じない。いい加減な定義ですからね。私はダークファンタジーがすごく好きですが、それをどう説明しろと言われても難しい。
ホラーファンの複雑なハート? みたいな…
「怖い小説はホラーなんだよ!」
「ラヴクラフトは怖くないよね」
「ラヴクラフトは怖くなくてもホラーなんだよ!!」
私はホラーが好きですが、ほんとうに怖い小説は読みたくないです。(複雑

でも二次創作とオリジナルの相関関係ってビミョーだなーと最近とみに思います。
私はもともとキャラメイキングがむちゃくちゃ苦手なので、オリジナル小説のキャラクターも、容姿・年齢・性別などをいじった、元・版権キャラクターってことが非常に多いです。だったらパラレル小説はキャラクターの名前だけ変えるとオリジナルになるの? といわれると、なる気がするんですよね…
ただ、パラレルはパラレルといって、最近書いているものがハードSFだったりするので、もしもオリジナルで書いたら、絶対に読んでもらえないだろうなあ、と思うことも頻繁にあります。でも二次はジャンルの人にしか読んでもらえないし。迷いますね…

まあ、そこはそれこれはこれ。
オリジナルだとオリジでしか書けないものを書くし、二次だと二次でしか書けないものを書くし。
日々精進します。(結論)

現在、私は三つ日記を持ってるのですが、たぶん一番マイナーなのがここー。
(mixiは友だちが見てるし、オタ日記はえらいことになってるし)

なので、今日、久しぶりに小説をかたってみます。というよりも、ひさしぶりにいろいろ考えたのかしら。
私は最近、カウンセリングで、小説の話ばっかりしています。
ここ数年病みついて、まともに人間らしい生活がおくれていないのですが、ここ数ヶ月はいままでとは違う意味でちょっとピンチです。体重ががりがり減っていって、一月で3kgくらい減ったかな… ご飯が食べられないから当たり前なのですけれども。もうちょっと進んだら、たぶん、薬を飲まないとだめになるはず。
「小説の書きすぎじゃない?」と人から言われる(苦笑) 
たぶん、その通りだと思いますけれども。

で、今日カウンセリングで言われたのが、「由仁子さんって、自分だと感じないことや考えないことでも、小説だと上手にかけるのねえ」ということ。
ずいぶん以前から、言われてたことなんですけどね!!
特に今は、二次創作であたらしいジャンルに入って、さらに自分の力が充実していくのを感じています。傲慢かもしれないけれど、でも、《上手く表現できる》《書きたいことが自在に書ける》っていうことの幸せさは、ほんとうに、比較の仕様が無い。小説というものには心血を注ぐ価値があると思う瞬間です。

プロットにおけるトリック、指先小手先の文章表現、キャラクターの感情の細やかな表現、物語を全体で見たときの調和と不調和。

私はたぶん、普通の人間を100点で評価したら、43点くらいの人間です。
でも、そこに《小説を書く》ということを足したら、合計で80点をきっと越えられる。もしかしたら、100点にだってなれるかもしれない。だって、私は、《自分が43点の人間である》という事実のおかげで、《世の中には残りの57点の世界がある》ということを知りうるのですから。

これってものすごいことです。
足りないという事実で、他のことを、知ることができる。

《できない》は、ただの《できない》じゃなくて、《できないことを知っている》ということになる。
《できる》ことは、ただ、《できること》としてしか書けない… でも、客観的に見たとき、《できない》は書くことが出来る。ものすごくリアリティをもって。だって、私の目から見た《できない》は、きっと、ほかの人から見た《できない》と、すごく似ているはずだから。

ややこしいんですけれどもね。

コンプレックス、嫉妬、卑屈さ、すれ違い、嫌気と倦怠、無駄になる善意、傷つけるだけの愛。
そういうものの種は、全部自分の中にある。私はそれにちょっとづつ嘘を混ぜて、きれいにすればいい。あるいは大げさに醜さを強調して寓話にしてやればいい。そうすれば、全部が物語になれるのです。魔法みたいなもんです。絵を書くようなものかしら。
たった三色の光でも、理論上は、万色を表現できる。必要なのはただ技術と熱心さ。倦まずたゆまず続けること。あきらめない愚直さと、自分自身へ対する正直さ。
私は普通の人間より明らかに足りないことの多い人ですけれども、その《足りないこと》があるから、物語を書ける。

オリジナルを書いていると、私は、小手先の技術と、テーマへのこだわりと、プロットを面白く粉飾するっていうことに、振り回されていました。
でも二次創作には、キャラクターデザインも、プロットすらも必要じゃない。そういう世界で自分をあたらしく見直すと、成長できるんだなあと思います。
かといって小説には、やっぱり、プロットというものの魅力と、文体の洗練が絶対に必要だとも思う。あとは物語を骨太に作りあげていく地道な努力。これは二次創作だと必要ないから、ついついサボりがちになる部分。

両方を経ると、自分自身の実力が確実に増していくっていうことが感じられて、ものすごく楽しいです。
私はささやかな書き手で、できないこともすごく多いけれど、でも、自分がたった今、《書きたい!》と思うことを表現できるだけの能力は保持できている… という気がしています。
これもただの傲慢な思い上がりに過ぎないのかもしれないけれども、ただその瞬間瞬間に、自分の書いているものに対する自信と誇りを持つってことが重要だってのも、ある程度は感じていることです。

今、二次創作で、私はすごく暗くて哀しいものを、書きたいと思っています。
なんていうか、絶対に分かり合えないというすごくありふれた悲劇を書きたいと思う。
相手のことが大切で、理解したくて、傷つけて、疲れ果てて、全ての努力が無駄になる。でも、その過程をふりかえったとき、「何もかもが無駄だった」という事実の中に、ほのかに、たったひとつの本当のものが見える。
本当の愛と誠実さが、むちゃくちゃで意味の無い混乱と挫折の中に、ほの見えてくる。
そういうことが書いてみたいと、今、思っています。そして、もしかしたらそれが出来るかもしれない、っていうことが感じられて、すごくわくわくする。

マゾヒスティックな感情かもしれないけれども、ときどき、自分のどうしようもない惨めさの中に、私は、物語を書くっていう喜びを見つけています。
食べたくてもご飯が食べられず、悪夢で目覚めて惨めな思いをして、結局自分を地獄に叩き落すことができるのは自分なんだなあ、と思う。臆病さで助けを求められないから孤独になる。助けを求めて手に入れられなくて哀しくなる。病人っていう人種特有の、ものすごく臆病な、自己保身のための人の顔色をうかがってばかりいるという卑しさ。
でも、私がこれを感じてるってことは、私がこれを書けるってことじゃないか! と思うと、なんだか全てがどうでもよくなってしまう…

このまま自分は駄目になっていくのかもしれないし、ならないのかもしれないし。
でも、どっちに進んでも、そこには新しい物語が、きっと待っているはずだと思います。
まだ私は若造なのに、今、こんなにたくさんのことが書けるってことが、うれしくってしょうがない。
このあと、もっと年を取ったら、もっとたくさん哀しいことや嬉しいことがあったら、もっと他に物語が書けるはず。
ただ、物語を書いているときの嬉しさ、楽しさってのは、きっと、他に無いと思います。
この瞬間、この喜びと誇らしさのためなら、何を引き換えにしてもいい… というのはさすがに大げさですけれども(笑) でも、書くことというもののくれるものの大きさってのは、それくらいすごいものだと思います。

私は、日本人として生まれて、今の時代にいて、こういう生き方が出来て、本当によかったなぁ。
日本語に習熟できて、小説を書いて、そのために必要な資料も、時間も、十分にある。ありがたいことに、決して多くはなくても、読んでくれる人だっている。

小説を書くことは、ものすごーく、幸せなことだと思います。
きっとこれは小説だけじゃなくて、絵でも、音楽でも、もしかしたらスポーツでも、《何かを表現する》ってことに自分を燃やし尽くすことができる瞬間がある人は、どんな人生を送っても、どんな不遇と不幸を託っても、ある意味においては、最高の幸福を得ているんじゃないかしら。

それくらい私は、小説を書いていて幸せ。
そういう話です!



”文学少女と慟哭の巡礼者”を読みました。
ひょんなきっかけから購入し始めてた文学少女シリーズですが、とうとう核心に置かれていた”美羽”の登場により、クライマックス級の盛り上がりを迎えたと思います。全作、”穢名の天使”は「ん~?」って感じだったのですが、今回はほんとうにゾクゾクしました。アマゾンの言うとおり、五つ星の名作。ライトノベルって舐められないなぁーと思わせる力量がすごい。

以下ネタバレ。

かつて、”井上ミウ”というペンネームを名乗り、少女作家として新人賞をとってしまったことから、当時あこがれていた美羽という少女を失ってしまった… というトラウマを負った井上心葉を中心にめぐる、自分の弱さも、他人の醜さも許せない、透明で硬く、もろい心を持つ少年少女の青春物語。
どの作品も古典の名作文学をテーマにおいているというのが、読書中毒としてはキュンとくるところ(笑) で、第一作の『”文学少女”と死にたがりの道化』以来、追いかけていたのですが、やっと物語が主人公である井上心葉くんにたどりついたというのに、ちょっと感慨深いものがあります。
このシリーズの登場人物は、みんな、心に後悔の傷をおった少年少女ばかり。で、彼らが自らの傷へと向き合い、己を嫌悪し、時に自己破壊の衝動に駆られ、でも、最終的には”文学少女”たる天野遠子のやさしい推理によって、なんとか、自分の立つべきところへと戻ってくる。……ってのが、一般的なプロットですね。
そして、このお話に出てくる少年少女の”傷”ってのが、なんか、いかにも思春期の少年少女らしい潔癖さによって、ガラスのような透明な輝きと、骨をも切るような鋭さを併せ持っているというのが、すごく魅力的。

私が一押しなのは、一巻で登場した竹田千愛ちゃん…… 『人間失格』の主人公になぞらえて語られた女の子です。
見た目はいかにもきゃぴきゃぴしていて、砂糖菓子みたいに愛らしくて小さく、なんにも悩みがないような風の千愛ちゃん。でも、彼女は『人間失格』を地で行く無感動さ、冷淡さに侵された心の持ち主で、本当は誰のことも愛せないし、人と同じように喜んだり哀しんだりできない自分に、身を切るような痛みを感じている。
一巻で、かろうじて”生きる”という結論を出した千愛ちゃんですが、彼女の痛みは癒えてはいない。主人公である心葉や、遠子先輩をはじめとして、自分のことを大切にしてくれる人々との出会いを得ることができても、まだ、彼ら彼女らを”愛する”ことができない自分を心から厭う気持ちに苦しめられている。
そんな千愛ちゃんが、今回、とても重要な役割を果たします。
心に欠落を負った人間が、その欠落を埋める、あるいはそれを受け入れるのは、簡単なことじゃない。それを忠実に描いてくれるあたり、この作品シリーズは大好きです。

今回のヒロイン、朝倉美羽のキャラクター造形も、見事でした。こりゃあ千愛ちゃんと並ぶいいヤンデレヒロイン……(笑
主人公である心葉への独占欲と嫉妬、破壊願望と、痛いほどの憧憬。すべてが交じり合い、世の中の良識もなにもかもをすべて振り捨て、まるで魔女のように振舞う美羽の振る舞いは、中盤まで読んでいて、「ほんとにこれって無事に落ちるのか!?」というドッキドキを感じさせましたが、ラストにいたって”文学少女”があらわれたとき、物語はほのかな希望とともに結末を迎えます。
欠けたまま病んだまま、足りないまま傷ついたまま、それでも、生きていこう、という結論へとたどりつく不器用で純粋な少年少女たちは、とても愛しい。作中で書かれる絶望と瑕が深ければ深いほど、最後にほのかに差し込む希望の光の美しさが映える作品だと思います。

しかし、今回のラストの一文は、また、爆弾だよなぁー。
話が進むにつれ、日常におけるかわいらしいドジっぷり、子どもっぽさなんかを通り過ぎて、まるで、「この人は本当は人間じゃないじゃないか?」という風にすら見えてきた”文学少女”こと天野遠子先輩。
彼女の正体って、いったい、なんなんだろう……

次が最終巻かなー。番外編がはさまるとか書いてあったから、もしかしたら、短編集とかも出るかもしれないけれども。
でも、これは真面目にいい小説ですよ。すべての文学ファン、そして、青春小説ファンの方々に、オススメです。

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