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順調にろくでもないことになってます。祝ビックリマン、何回見れば気が済むんだ。でも猫オタクが度を増して変態になってるフッドが可愛くて仕方ない。
二次創作、ビックリマン別館作ろうかな…… 新も最期まで見たし……

現在の日常はBMとサンホラで回ってます。しかしお借りしたクロセカ、IPODにいれようとしたら何曲か歌詞だけがない(カラオケ状態)になるという不思議な現象が起こってしまって困惑中。やっぱりこれは同人作品だからこそのエラーなのでしょうか?
以前から評判が良かったクロセカですが、聞いてみるとなんだか世界観がぶわーっと壮大で美しいですね。たとえていうならばクロセカが歴史ファンタジー、楽園がゴシック、ロマンが絵本物語風な雰囲気です。どれも味わいが違って良い。クロセカが一番ファンタジーっぽくはありますが。英雄がいっぱいでてくるもんね。
しかし、現在BMにハマってるため、どうにも話がダブって考えられて仕方ありません。
数奇な運命の元に流転する世界、戦いに次ぐ戦いが流転し、黒の歴史は決して改竄を許さない……! って考えるとなんだかサンホラなんだかBMなんだか分かりません。だって、現在入手可能な資料で考えると、ものすっげえ壮大な世界観なんだもん。BM。
ただ、歴史が先に進むにつれて、壮大なる神々の世紀、選ばれし勇者の世紀、志持つ戦士の世紀、という風に話が進んでいくのが、どことなくギリシャ神話風というか北欧神話風というか日本神話的というか、で面白いです。一種の物語化を経た多神教の世界観の『お約束』に沿ってる。
現在アニメになってる話は年代の順番で行くと、(祝!ビックリマン→)旧ビックリマン→新ビックリマン→スーパービックリマン→ビックリマン2000、という風に並ぶんですが、それぞれの主人公は、
旧ビックリ:次界の神になることを定められた大天使、および聖命に選ばれたその側近
新ビックリ:世界再創造を定められた神の子と異界の姫君、仲間たち
SBM:かつての英雄の宿命を継ぐ四人の聖戦士
2000:戦士の因子を持つ少年と仲間たち
って感じで、後ろに行くにしたがって、普通人に近づいていってるのが分かります。(ヒトじゃなくて天使とか悪魔だけど……) ちなみに現在語られてる『祝!』は遥か過去の設定ですが、まだ冒頭なので主人公たちの設定は未知数。
旧ビックリのメイン面子であり、神の子の側近である通称『神帝隊』の彼らなんかは、最終的には主君のために死ぬことを定められて生まれてきたという悲惨っぷり。これはオカルトの空気がバリバリだった旧ビックリ当時だからこそ許された設定で、現在のアニメだとありえない気がします…… 
ていうか、面白いのが、80~90年代前半のサブカルチャーに蔓延していた『オカルト』だ、という話を、以前、さる方としてました。
いっちゃん典型的なのはビックリなんですけれども、他にも『セーラームーン』、『聖戦士星矢』なんかもけっこうオカルトだったよなぁ。その前になると出てくるのが『僕の地球を守って』で、このあたりだと主人公が何らかの聖命を与えられた存在の転生体、だという設定がけっこう頻出します。で、その背景になる世界観が、なんていうか、いろんな世界観をごった煮にした多神教的世界観だったりする。そして、語られる物語は往々にしてとても『黙示録的』だった。
で、そのあたりの空気を一変させたのが『エヴァンゲリオン』だったんじゃないですかねぇ。でもこれが形としては『ビックリマン的』だったのが面白くもあります。さまざまなコンテクストから引っ張ってこられるオカルト的な情報がチラ見せされて、その断片を収集し、再構成することに楽しさを覚えると。
ただ、そういったオカルト的な物語に対する心酔ってのは、オウム事件で水をぶっ掛けられたんじゃないかと思われてたんですが、現在だと江原氏、細木数子の流行なんかを見ていると、そういうのが再燃してるんじゃないか、とオカルトに詳しい先方がおっしゃられていて、なるほどと思いました。
個人的に思うことだと、ここ数年は、80~90年代の多神教的、曼荼羅的な世界観とは違う、数年前の『セカイ系』の流行から続く箱庭的な世界観が続いてるよなぁと思います。壮大な世界観の中に英雄として活躍する主人公ではなくて、どことなく干渉を許さない箱庭的な世界のなかでゲームに従わざるを得ないキャラクターたち、あるいは箱庭的世界の中で神として君臨してしまう主人公…… というのが共感を許すというのか。
最近の作品ではやりというと、『涼宮ハルヒの憂鬱』とか、『デスノート』なんですけれども、これは双方主人公格が『神』に等しい力を手に入れるという話です。(ハルヒは無自覚だし、ライトは不完全な神でしたが……) 彼らにとっての『世界』は、自分が負わされた聖命のもとに守るべき存在ではなく、自分自身が『神』となって自由にすることができるものとして現れます。したがってそこには運命をあたえてくれる『神』は存在しない、と。
この辺はけっこう数年単位で細かく推移していくので、オタクとして追ってると非常に面白いものを感じます。
『聖命』の時代(ビックリマン的な世界観の時代)→『セカイ系』の時代(エヴァンゲリオン的な世界の時代)→『絶対神』の時代(デスノート的な世界の時代)と話が推移している…… と。
背景の世界そのものは、次第に縮小している、というか、恐ろしいものへと変貌しているなという気がします。かつては宿命を与えてくれる、すなわち(それがフィクション的であれ)居場所を主人公たちに提供していた世界が、現在は自ら世界を創造しなければ『居場所』がないというレベルにまで世界は厳しくなってます。キャラクターに理不尽なルールを科していた『セカイ系』の時代もアレですが、自らが『神』となって君臨しなければいけない世界というのもけっこう厳しいものです。
運命のままに生きているというのは、悲劇だったかもしれませんが、まあ、楽っちゃ楽だった…… のかもしれません。『選ばれし者の恍惚と不安、二つとも我にあり』だったのですから。でも、実際に『神に選ばれた』と主張する人々がテロリズムに走ってる現在の時代だと、そうとうにおバカ、というか鈍感でもないと、『選ばれしもの』として素直に宿命に従うのは難しい。
自分は誰にも選ばれていない、ということを知った上、『ゲーム』に服従することすらも拒んだのなら、まあ、あとは自分自身が『神』となって世界を創造するしかないのでしょうねえ…… でも、自分自身が『神』になるというのは案外難しいことです。すべての価値を自分で選び取らないといけない。そして、そういう身勝手で未熟な『神』の作り出す世界というのは、往々にしてグロテスクで矛盾に満ちていたりします。
たいていの神話においては、人間は神の劣化コピーにすぎない…… でも、それを言うのなら、『神』ってものは、人間をより拡大しただけの存在に過ぎないのかもしれませんけど、ね。

個人的には私は80~90年代前半的な『多神教的』な世界観が大好きなんですけどねー。
聖命のままに踊り続ける神々や英雄の物語は、まるでワーグナーの英雄譚のように壮大で美しい。作りこまれた緻密な曼荼羅は、どの細部をとって見ても生命力に満ち溢れたアラベスクを描いています。
……ただ、自分にそれが作れるかっちゃ、無理。
私の住んでる場所には、神はいません。見捨てられ取り残された人々が、砂の城を作り上げ、精一杯に自分の居場所を作り出そうとするのがせいぜいです。その辺は創作者によって感じる温度差が違うのだろうなぁ。個人的には小川洋子作品の描く『死者たちの物語』のような静謐な沈黙はうつくしいと思うのですが。

何かまとまらないですが、ここで終わり!(笑

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もっと読みたいです♪
こんばんはー。
リアルタイムで「追ってる」ことが出来てないので、興味深く拝読しました!
"そのあたりの空気"を一変させた『エヴァンゲリオン』の後の『ウテナ』についてとか、また、これからの展望などもぜひ読みたいです♪
たろっと EDIT
at : 2007/02/23(Fri) 19:33:05
続きは……無いです(汗
オタカルチャーはすごく横道なので、総合的に語ろうと思うとえらい話なのですよ~。大塚英志になってしまうのですよ~。
でもまぁ、時代性とオタカルチャーの関連についてはまた語ってみたいですね。たぶん切り口はまた別になるとは思いますが。
ゆにこ EDIT
at : 2007/02/26(Mon) 23:56:40
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