オリジナルサイト日記
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あけましておめでとうございます。
昨年はまったくオリジナルに手ぇ付けてなかったことに気付いて軽く絶望していますが、そろそろリハビリがやりたい。というよりも、なまった腕をなんとかしたい。
何を書いたらいいんでしょうね? 書きたいネタは無数にあるのですが、どこから手をつけたらよいのか分からないのが困りどころです。
それはそれとして、今年の前半の映画が豪華すぎて俺の予定がマッハなんだが…
大本命はまさかまさかのティム・バートン版『アリス』です。あまりに驚きすぎて、夢をみたかとおもったよ。
アリスの映画というと、可愛い系ならディズニーのアリス、キモい系ならシュヴァンクマイエルのアリスと決まってましたが、中間領域が見当たらなかった。そこにバートンですよ。信じられん。しかもマッドハッターがジョニー・デップ…ですと…?
ハズレの要素が何一つとして見当たらないガッチガチすぎる組み合わせ。いったい何が起こるのよ。とりあえず、これは絶対に見に行きます。つーかいかないと嘘だ。
そして次は『かいじゅうたちのいるところ』。
これもストーリー概要を聞いたら、絵本のストーリーにどことなくジーン・ウルフ調を加味したような感じで素晴らしかったです。今日ビデオで見た『ラビリンス』にも一瞬ちらりと映っていたり、怖い童話系が好きだったら鉄板ですよね、『かいじゅう』。
すでに公開がスタートしてしまっているのは、ティンカー・ベルの映画の二作目…
ディズニー映画はあまりピンとこないことが多いのですが(作画はともかくストーリーがなあ)、ティンク関係はディズニーと相性がいいのか、正しく夢物語おとぎ話をしていて素晴らしい感があります。
だって、ディズニーの特徴といえば「ぬるぬる動く」「重さが無いかろやかな動き」「メルヘン的に徹底的にあく抜きされた世界観」だと思うのです。
これは、ちょっと普通の人間を描こうと思ったらマイナスになりかねない。でも、手のひらほどの大きさのピクシーを描くのだったら、これ以上魅力的な条件ってのはないんじゃないかな?
ところで登場する地名が「ピクシー・ホロウ」ってのになんとなくつっかかりというか、面白さを感じてしまう今日この頃です。だって、命名規則が、なんとなくキングダムハーツにでも出てきそうな感じで…
そしてジブリ。今回はなんと『床下の小人たち』。
原作好きすぎるやん!! こんなの面白くないわけないじゃん!!
噂によるとストーリー設定が現代日本になってるらしいのですが、予告絵を見てみると、ヒロインとかの服装は今もなつかしいヴィクトリア朝ジブリ調でしたね。
「借り暮らしの小人」って、小さいんだよね… たしか10cmに満たない手のひらサイズなんだよね… 好きすぎる。人間の余り物とかを拝借して晩餐をしたり、仲良くなった人間にもらったクッキーとかを一緒に食べたりするのでしょうか。カラスや猫との関係はどうなんでしょうか。
ここまでですでに映画四本とか…!
シンケンの映画版とかも見に行きたいというのに、私にどうしろというのだ!
また、「東京残酷警察」とかの系統のホラーもまた出るらしいし、そっちも気になっています。あとこれはDVD待ちですが、『トワイライト』もベタな吸血鬼ラブロマンスって感じで実に気になる。
映画ってマジ手を出すと地獄を見るジャンルだわー… しあわせです。
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今週の週末は鉱石の仕入れ。ということで、鉱物・宝石・化石の展示即売会、ミネラルショーに参加してまいりました。
ミネラルフェアじゃなく、ジュエリーショーでもなく、ミネラルショーというね! ミネラルフェアがコミケだとしたら、ミネラルショーはコミックシティという感じでしょうか。
某ジュエリーイベントほど宝石バイヤーは多くなく、ミネラルフェアよりは商売っ気が多い感じの催しでした。
ちなみに場所は池袋サンシャインシティ。
今回もブラックライト片手に石を探し回ってまいりました。『光る石』が本になって以来、グッとファンが増えた蛍光鉱石類。
ウランガラスもちょこちょこと売っている場所を見つけましたがそれはともかく。
今回入手したミネラル類は以下の通り
ムーンストーン(穴あき)×たくさん
ラブラドライト(穴あき)×たくさん
アクアマリン(穴あき)×たくさん
ここらへんはロットで売ってたのですが、ほんと安かったです。即売会は値切りも効くしね。
アクアマリンタンブル×2
トルコ石タンブル×5
バロックパール×4 (+1 通りすがりのブースの外人さんにじゃんけんを仕掛けられ、勝ったらくれた。謎)
アマゾナイトルース×1
ジャンク品エメラルドルース×2
ここらへんは彫金用素材なので、どれもむっちゃ安かったです。(ぶっちゃけ単価は四桁行ってない) 特に面白かったのがジャンク品エメラルドで、これは透明度ゼロの宝石クオリティに達していないエメラルドのルースです。カラットでいうと2~3カラット? はありそうなのですが、ものすごくジャンクなので、そもそも宝石とは呼べないんじゃないでしょうか。
でも線の入り方とかが面白いし、ちゃんとカラーがエメラルド独特の風合いが出ていて可愛いので、入手。どういう風に加工しようか今からいろいろと考えるだけでも楽しみ。クラフト素材として遊べそうで良いなー
そしてここから下が今回の掘り出し物。
化石木ボルダーオパール×1
ライオンのツメ×1
琥珀香×2
ブルーアンバー×2
オイル入り水晶×2
化石木ボルダーオパールというのは、大昔の木の化石の一部がオパール化しているという珍品です。
化石の一部がオパール化しているという標本…貝オパールは特に人気…はどこででも見かけるのですが、これは化石木の中にひび割れ状に虹色が入っているという大変美しい一品です。
どちらかというと木材に見える雰囲気なので、よくよく見ないと化石だと分からないというあたりがすっごくカッコいい。身に付けたい気もするけど標本でもいい気もする。悩ましい一品です。
ライオンのツメは、そのまま… 文字通りライオンのツメ。
でかいよ! とがってるよ! 先端がひっかかるとけっこう痛いよ!
熊のツメというのは主にインディアンジュエリー系で珍重される素材なんですが、ライオンのツメだって宝石に使われてもいいよね。よく見ると筋状の模様が入っていたり質感が面白いです。どちらかというと二次サイトに写真を掲載してやりたい。
琥珀香というのは、『コーパル』という琥珀の親戚のこと。買ってきたのはその塊。子どもの拳サイズくらいもありそうですが、かなり軽くて質感もやわらかい。
琥珀香は『フランキンセンス(乳香)』や『ベンゾイン(安息香)』と同じジャンルに分類される香料で、ようするにある種の木からでたヤニが固まったものです。中に虫が入ってることも多かったり(実際入ってる)。
すりつぶして粉にして火にくべると香としても使えるそうですが、服とかにこすり付けて暖めるだけでも独特のいい匂いがします。翻訳の古い小説とかでは暖炉の描写などで「琥珀の匂いがする」という風に言ったりするというのでネタとして購入したんですが、男っぽくてスモーキーで中々いい匂い。見た目もワイルドでカッコいいです。
そしてブルーアンバーとオイル入り水晶が、今回の目玉。蛍光鉱石でございます。
ブルーアンバーというのは、ブラックライトを当てるとうす青く蛍光する特殊な琥珀です。本来琥珀は茶色から黄色にかけての暖色系の色、でも蛍光色は青白い、と矛盾した二色が同時に見られる様子はなんとも神秘的なもの。
どちらかというとまだマニア向けの鉱石なので一般流通は少なく、安く入手したかったらこういう即売会が一番確実ということで、前々から狙っていたのですよ。あちこちのブースで出ていたのを見て比べ、値段を比べ、お店の人相手に交渉もし…(笑
手に入れたのはあわせて11カラットの良く似た大きさのブルーアンバー二個。ピアスにします!
オイル入り水晶は、今回のダークホース。
そんなものの存在すら知らなかったのですが一目ぼれして入手いたしました。新手の蛍光鉱石です。
オイル入り水晶ってのは要するにただの水晶で、ただし、中には不純物としてごく微量の『オイル』が含まれています。水入り瑪瑙みたいなもんですね。オイルは黄色っぽくみためはあまり美しくも無い…
ただこのオイル、ブラックライトを当てると、とても強く蛍光するのです。
指先ほどの水晶の中に、明るく輝く青白い何か…
たとえていうなら、『氷付けになった夜光虫』といったところでしょうか。蛍光があまりに強いので、ブラックライトで照らしたときの姿は、どことなく深海魚の類を彷彿とさせます。
しかもこのオイル、中に気泡が入っている。
含有物が青白く光る水晶を、眼に近づけて、ひっくり返したり転がしてみたりします。すると、水晶の中で青白く光るオイルの、そのまた中で、ちいさな泡がコロコロ動くのですよ。
手のひらの中に、深海を所有しているような、ものすごく不思議な感覚があります。
こういうものを見ると、神様ってほんとにいるのかも、と思います。
花が美しいのは繁殖のためで、ネコ科の獣の完璧な毛皮は生きる為で、どっちも人間のために『きれい』なわけじゃない。
でもオイル入り水晶の青白い光は、何の意味も、目的もありません。自然が作り出した偶然に過ぎない。それが、こんなにもきれい、というのは、もしもこの世界を作った何者かがいるとしたら、その『何者か』は、人間に対して決して悪意を持ってない、という証だと思う。
何の理由もなくこんなきれいなものが存在していて、そして、それを見て「きれいだ!」と感動できる感性を、人間って生き物は持ち合わせて生まれてきていると。もしも世の中を作った存在がいるとしたら、こういう喜びを人間に用意しておいてくれたって時点で、絶対に、人間に対してちょっとした好意はもっててくれたに違いないと思う。
そういう胡散臭い感動が沸くほどの、一品でございますw
そのうち写真で撮影して、うpしてみたいと思います。
思い切ってピンホールカメラでも自作して、鉱物の撮影に取り組んでみるのも一興か?
ともかく、ものっそい楽しいイベントでした。次は工作だ~
ミネラルフェアじゃなく、ジュエリーショーでもなく、ミネラルショーというね! ミネラルフェアがコミケだとしたら、ミネラルショーはコミックシティという感じでしょうか。
某ジュエリーイベントほど宝石バイヤーは多くなく、ミネラルフェアよりは商売っ気が多い感じの催しでした。
ちなみに場所は池袋サンシャインシティ。
今回もブラックライト片手に石を探し回ってまいりました。『光る石』が本になって以来、グッとファンが増えた蛍光鉱石類。
ウランガラスもちょこちょこと売っている場所を見つけましたがそれはともかく。
今回入手したミネラル類は以下の通り
ムーンストーン(穴あき)×たくさん
ラブラドライト(穴あき)×たくさん
アクアマリン(穴あき)×たくさん
ここらへんはロットで売ってたのですが、ほんと安かったです。即売会は値切りも効くしね。
アクアマリンタンブル×2
トルコ石タンブル×5
バロックパール×4 (+1 通りすがりのブースの外人さんにじゃんけんを仕掛けられ、勝ったらくれた。謎)
アマゾナイトルース×1
ジャンク品エメラルドルース×2
ここらへんは彫金用素材なので、どれもむっちゃ安かったです。(ぶっちゃけ単価は四桁行ってない) 特に面白かったのがジャンク品エメラルドで、これは透明度ゼロの宝石クオリティに達していないエメラルドのルースです。カラットでいうと2~3カラット? はありそうなのですが、ものすごくジャンクなので、そもそも宝石とは呼べないんじゃないでしょうか。
でも線の入り方とかが面白いし、ちゃんとカラーがエメラルド独特の風合いが出ていて可愛いので、入手。どういう風に加工しようか今からいろいろと考えるだけでも楽しみ。クラフト素材として遊べそうで良いなー
そしてここから下が今回の掘り出し物。
化石木ボルダーオパール×1
ライオンのツメ×1
琥珀香×2
ブルーアンバー×2
オイル入り水晶×2
化石木ボルダーオパールというのは、大昔の木の化石の一部がオパール化しているという珍品です。
化石の一部がオパール化しているという標本…貝オパールは特に人気…はどこででも見かけるのですが、これは化石木の中にひび割れ状に虹色が入っているという大変美しい一品です。
どちらかというと木材に見える雰囲気なので、よくよく見ないと化石だと分からないというあたりがすっごくカッコいい。身に付けたい気もするけど標本でもいい気もする。悩ましい一品です。
ライオンのツメは、そのまま… 文字通りライオンのツメ。
でかいよ! とがってるよ! 先端がひっかかるとけっこう痛いよ!
熊のツメというのは主にインディアンジュエリー系で珍重される素材なんですが、ライオンのツメだって宝石に使われてもいいよね。よく見ると筋状の模様が入っていたり質感が面白いです。どちらかというと二次サイトに写真を掲載してやりたい。
琥珀香というのは、『コーパル』という琥珀の親戚のこと。買ってきたのはその塊。子どもの拳サイズくらいもありそうですが、かなり軽くて質感もやわらかい。
琥珀香は『フランキンセンス(乳香)』や『ベンゾイン(安息香)』と同じジャンルに分類される香料で、ようするにある種の木からでたヤニが固まったものです。中に虫が入ってることも多かったり(実際入ってる)。
すりつぶして粉にして火にくべると香としても使えるそうですが、服とかにこすり付けて暖めるだけでも独特のいい匂いがします。翻訳の古い小説とかでは暖炉の描写などで「琥珀の匂いがする」という風に言ったりするというのでネタとして購入したんですが、男っぽくてスモーキーで中々いい匂い。見た目もワイルドでカッコいいです。
そしてブルーアンバーとオイル入り水晶が、今回の目玉。蛍光鉱石でございます。
ブルーアンバーというのは、ブラックライトを当てるとうす青く蛍光する特殊な琥珀です。本来琥珀は茶色から黄色にかけての暖色系の色、でも蛍光色は青白い、と矛盾した二色が同時に見られる様子はなんとも神秘的なもの。
どちらかというとまだマニア向けの鉱石なので一般流通は少なく、安く入手したかったらこういう即売会が一番確実ということで、前々から狙っていたのですよ。あちこちのブースで出ていたのを見て比べ、値段を比べ、お店の人相手に交渉もし…(笑
手に入れたのはあわせて11カラットの良く似た大きさのブルーアンバー二個。ピアスにします!
オイル入り水晶は、今回のダークホース。
そんなものの存在すら知らなかったのですが一目ぼれして入手いたしました。新手の蛍光鉱石です。
オイル入り水晶ってのは要するにただの水晶で、ただし、中には不純物としてごく微量の『オイル』が含まれています。水入り瑪瑙みたいなもんですね。オイルは黄色っぽくみためはあまり美しくも無い…
ただこのオイル、ブラックライトを当てると、とても強く蛍光するのです。
指先ほどの水晶の中に、明るく輝く青白い何か…
たとえていうなら、『氷付けになった夜光虫』といったところでしょうか。蛍光があまりに強いので、ブラックライトで照らしたときの姿は、どことなく深海魚の類を彷彿とさせます。
しかもこのオイル、中に気泡が入っている。
含有物が青白く光る水晶を、眼に近づけて、ひっくり返したり転がしてみたりします。すると、水晶の中で青白く光るオイルの、そのまた中で、ちいさな泡がコロコロ動くのですよ。
手のひらの中に、深海を所有しているような、ものすごく不思議な感覚があります。
こういうものを見ると、神様ってほんとにいるのかも、と思います。
花が美しいのは繁殖のためで、ネコ科の獣の完璧な毛皮は生きる為で、どっちも人間のために『きれい』なわけじゃない。
でもオイル入り水晶の青白い光は、何の意味も、目的もありません。自然が作り出した偶然に過ぎない。それが、こんなにもきれい、というのは、もしもこの世界を作った何者かがいるとしたら、その『何者か』は、人間に対して決して悪意を持ってない、という証だと思う。
何の理由もなくこんなきれいなものが存在していて、そして、それを見て「きれいだ!」と感動できる感性を、人間って生き物は持ち合わせて生まれてきていると。もしも世の中を作った存在がいるとしたら、こういう喜びを人間に用意しておいてくれたって時点で、絶対に、人間に対してちょっとした好意はもっててくれたに違いないと思う。
そういう胡散臭い感動が沸くほどの、一品でございますw
そのうち写真で撮影して、うpしてみたいと思います。
思い切ってピンホールカメラでも自作して、鉱物の撮影に取り組んでみるのも一興か?
ともかく、ものっそい楽しいイベントでした。次は工作だ~
あなたが掴んで引き毟ってくださるように、私は髪を伸ばしているの。
お久しぶりです。
…表サイトだとマジ久しぶりかもしれない(´・ω・`)
ここ最近、ホラー映画見てホラーアニメ見てホラー小説読んでという生活を送っておりました。あれですね虫が石の下のじめじめしたところにもぐるみたいなもんで、私にはそういう環境が快適なのでございます。
タイトルにもしましたが、アニメ「lain」が以前から気になっていたので、近くのツタヤが安価になってたタイミングを見計らって一気に視聴。なんだーこれはー!
なんとこれ、98年のアニメなんですね。当時はまだインターネットも一般に普及し始めた初期。携帯なんて当然無い。ポケベルが流行ってるくらいか?
同級生が学校の階段で、鏡をみながらルーズソックスの皺を調整していた時期だったような。
そういうことを考えなくても、今見ても古びたところのない名作です。寓話的だから逆に古くならないのかもしんない。でも私にはどうしても、統合失調症の女の子の物語に思えて仕方がなかったです…
統合失調症。妄想、幻聴、幻覚、強迫観念、離人感、考想吹入、世界没落体験。
なんか最近は統合失調症関係の書き物を見ることが少ないけど(名前が変わったせいか?)、ずーっと背後で聞こえている「………ブウウーンンンーンンンン…………。」という音が「ドグラマグラ」みたいに思えてならなかったです。
なんとなく頭として理解したところとしては、「玲音」はもともと人間ではなく、人間同士のコミュニケーションを脳のシナプスに模したときに発生している精神活動?みたいなものを、人間らしい形に模したもの?という感じ?
インターネットの発達のなかでネットという概念が発達したとき、彼女を人間状に擬人化するという発想が生まれてうっかり人間になっちゃったけれども、玲音自体はもともと人類と共に歩み続けていたそういう存在だったという感じ、でしょうか。
そして自分の補足としては、そういった妄想のなかで自己を統括し、なんとかして自分自身の拡散→集合を成功したひとりの少女の精神史ってイメージだったのか。
自己流解釈なので間違ってるのは承知のうえでございます。
しかしここ最近はこういう哲学的な作品(意味不明な実験作と言ってもいい)が少なくなっている気がしていたので、こういうのが見られて嬉しかった。私も20世紀の人間だから荒廃した狂気と醒めた知性の世界に弱いのです。
見もフタもない現実主義の権力志向なんて無粋ですわ。(90年代の人間)
そして、「ワイアード」って言葉にSFの香りがかすかに残っているのがなんとなく懐かしかったです。
私が知ってる中で一番古く一般的に「ワイアード(接続された)」って言葉が使われているのは、ティプトリーの「接続された女」です。そしてその後、直接脳内にインターフェースを埋め込んでネットに直結することを、「ハード・ワイアード(結線された)」という言い方をするようなサイバーパンクがウイリアム・ギブスンあたり? で登場してくると。
そういう意味だとここ最近の日本人、特に若い人はみんなワイアードされてるわけですが、実際に世の中で頻発する現実自体はそこまで世紀末的でもない。面白い時代になったものです。
ちなみに最近の視聴&読書はこんな感じ
映画
「デス・プルーフ」(ダイナーでダベってるチンピラおねえちゃんたちが可愛かった。あとターコイズのごつい指輪がすてき)
「ミスト」(一緒にみた母がラストで絶望していた…)
「空の境界・痛覚残留」(藤乃かわいい。式の俺っ子が坂本真綾さんの声ですごくいい感じ)
書籍
「製鉄天使」(ひさしぶりのラノベ調桜庭一樹。「砂糖菓子の弾丸をぽこぽこ撃ってる女の子たちの話」というレビューに完全同意)
「漆黒の霊魂」(「ダーク・ミュージック」がいまどき過ぎる…男の娘って…)
「ラブクラフト全集」より「狂気の山脈」(ラヴクラフト御大の文章苦手(´・ω・`))
「幻想文学千夜一夜」(まだ澁澤っぽかったころの荒俣さんの本。背景が分かるとファンタジーが三倍面白いよ!)
「疾風のマリア」(面白い本は何回も読みます)
超お久しぶりです(挨拶
タイトルどおりですが、今日本屋さんで読んだ「風の中のマリア」がとてもとても面白かったので久しぶりに日記です。清新で気高く、そして、スピード感がある。
最近なんかメソメソした小説ばかり読んでいたので、なんか、頭から冷水を浴びたようなさっぱりした気分になれました。
煽り文だと伏せられていましたが、この作品のキモはおそらく殆ど未踏であろうジャンルに正々堂々と挑んだ作者の勇気と、そこをがっちりと王道で書ききった骨太な筆力でしょう。もしも作品が気に入らなくても最後まで読めば勉強になって、一石二鳥とまではいかなくても一石一鳥はけっして逃さない。名作です。
風の中のマリア 著者: 百田尚樹 発行年月日:2009/03/03
主人公であるマリアは、《疾風のマリア》の異名を取る《アスティリアの帝国》の若き女戦士です。彼女の使命は無数の妹たちと偉大なる母を護ること。
生涯、恋をすることも子どもを持つこともない定めのマリアは、ただひたすら、己の指名のためにひたむきに、けれど、決して盲目になることなく戦い抜く生涯を遂げます。
けれど、これは実は彼女の種族の娘たちにとっては、誰にとってもあたりまえの生き様……
なぜならマリアは、オオスズメバチのワーカー(働き蜂)だからです。
オオスズメバチ、ヴァスプ・マンデリナ(本の表記と違うかも…)は、蜂の中でも最も大型で危険な種類であるスズメバチの仲間、その中でも最大の身体と最強の毒を併せ持った生き物です。土地によっては《クマバチ》って名前で呼ばれてることもありますね。
性質は肉食であり獰猛、たまにクヌギの蜜などを吸っていることもありますが基本的には肉食であり、その強力な顎と猛毒の針を持って多くの昆虫を餌食とします。ときに、ミツバチの巣や、同種であるスズメバチの仲間の巣を大挙して襲って全滅させることもあるなど、その恐ろしさは虫好きの間だと結構有名だったりもする。
実際、伝え聞いた話によりますと、時速30kmで空を飛び、ときに一刺しで人間を死に至らしめ、しかも凶暴な彼女たちが人間の住処のすぐ横にくらしている、ということが、外国人にはかなり恐怖に感じられたりもするようです。
最近だとニコニコの”オオスズメバチが現れました”という動画でも知られていたりする。
この《風の中のマリア》は、そんなオオスズメバチの巣に生まれた働き蜂で戦士蜂のマリアがヒロインの小説です。
飛行速度の速さと、熟練した狩りの技術で《疾風のマリア》の異名を取った彼女は、けれど、成虫になるとたった30日しか生きることの出来ない定めの持ち主でもあります。ですが、虫の世界の時間経過は長い。30日の中でマリアの生きる世界は大きく姿を変え、さまざまな出来事に出会うこととなりますが、マリアは最後まで勇猛果敢、同時に、ひたむきで気高い戦士であり続ける……
この話に登場する登場人物(虫??)の多くはオオスズメバチなのですが、彼女たちは基本的に皆がゲルマン系の名前を持っています。狂戦士の趣を持つ獰猛なドロテアとか、いまや伝説の存在であるはじめの娘カタリナ、名前だけ登場する異国の娘ルーネ、クライマックスでちらりと姿を見せるとある重要人物の名前はクリームヒルテだったりと、おかげで、ヴァスプの娘たちの群像劇は、さながら戦乙女たちの戦絵巻のような趣を持ち合わせています。
働き蜂ゆえに恋を知らないマリアと違い、獲物になったり敵になったりする昆虫の大半は繁殖のために短い命を燃やす普通の昆虫たちです。短い生命に恋の喜びを歌ったかと思ったら数奇な定めを追うミドリシジミ、お互いをかばいあうようにして倒れていくオンブバッタの夫婦、鬼女のような趣を持ちながらたった一匹で生き抜くことの潔さを見せ付けるカマキリのメスなど、そういう昆虫たちの姿を見ながら、ひっそりと自問自答するマリアの姿には、なんていうか…… すいません萌えました(苦笑 基本的には実際にこっちに寄ってこられたらキャーキャー言って逃げるっきゃない巨大なオオスズメバチさんなんですが、マリアという子には、戦乙女萌え属性、女戦士萌え属性をくすぐる清らかな魅力が存在しております。ハチだけどね!! どこをとっても100%、完全にハチなんだけどね!!
作中には、もちろん、はかない人生を恋に燃やす定めのオスのオオスズメバチ、オオスズメバチの天敵ニホンミツバチ、そして逆にオオスズメバチが最大の天敵であり彼女たちにとっては良いカモ(苦笑)以外の何者でもないセイヨウミツバチ、などのオオスズメバチ好きには欠かせない登場人物もあらわれております。
マリアの目から見た、ニホンミツバチのかの有名な必殺技、《蜂球》の恐ろしさはなんともいえないものです。恐れを知らない戦士であるマリアをも恐れおののかせるニホンミツバチの底力は必見。
まぁ、問題点というかなんていうかをあげるとしたら…
設定上どうしても説明しないといけないこととはいえ、オオスズメバチたち本人の口から《ゲノム》とかいう言葉が出てくると違和感があるというあたりでしょうか。このあたりは作者さんもきっと葛藤があったのだろうと思うから見ないふりをするのがきっと正解。
生きることが戦いであり、慈愛もまた戦いであり、死ぬこともまた戦いである。
普段は遠くからビクビクしながら見ているだけの相手であるオオスズメバチたちの世界は、内側から見ると、まるで北欧のサーガに表れる英雄たちの生き様のように清新にして猛々しいものです。
まるでヴァルキリーのような気高さと美しさをもったマリアの生き様は、風の中に始まり、風の中に終結します。科学的な正確さにも申し分なく、これを読めばオオスズメバチの生態についてだいたいのことはつかめるかと。女戦士萌えの人のコレクションにも、小中学校の学級文庫にもどっちもピッタリという稀有な一冊です。どうぞご一見あれv
いったい、本館を放置してからどれくらいたつのか(…)
というわけで、超お久しぶりです。なんか旅に疲れたので実家に帰ってきました(´・ω・`)
ここ数ヶ月くらい何をやっていたのかというと、
1:工作をした
2:香水とアロマに凝ってた
3:別HNでSSを書いてた
です。
工作は具体的には以下のようなものを作ったり。
携帯ケース:既存のモノにレースでデコ。フランスモノだというボタンを買ってきてつけたよ!
首輪:19世紀頭のモノというシルバーのバックルを入手。で、ビロードのリボンを使って首輪にリメイク。なんかオモシロそうだったからレースの付け襟も作った。「ベルばらっぽい」といわれた。アルェー?
リストバンド:母がバイオリンの発表会で、演奏の邪魔にならない腕輪が欲しいといってた。というのでリボンとマジックテープで作った。「ベルばらっぽい」といわれた。ベルばらって言わないでゴスロリと言って。
照明器具:これは作成というかなんというか。トルコ製ランプにかぶれていくつか買ったのですが、これが全部ロウソク用なのでソケットがついてない。電線を切ったり張ったりして電球をつけて、部屋用の照明器具にリメイクしました。「占い師の部屋」「セーブポイント」「阿片窟」とか言われてます。
シャンデリア:作ったんだよ! 三ヶ月くらいかけてパーツをあちこちあつめ、なんかよくわかんないけど作りました。まだ完成度80%くらいですが吊るしてます。しかし、照明器具関係はいろいろと安全性とかかかわってくるから、調べないといけないことが多くて大変でした。
壁飾り:×20個くらい(てきとう) ちょうちょの標本っぽい壁飾り。壁一面にびっしりかざったらたいへん不気味です。部屋がなんかちょうちょまみれになっててそろそろ怖いです。上のシャンデリアもちょうちょまみれだし…
列記してみるといろんなことをしているなと思った…
ほかにもなんかやってた気がしますが思い出せない。
2ですが、アロマは一年位前からぽつぽつやってました。でも日常生活の範囲からどうしても出なかった… どうも香水のほうが性にあってたみたいで、最近、ちょこっとづつ香水をあつめてます。
某所に輸入香水専門のちっちゃい店があり、そこで、わりときちんとした香水を「お試し用」として小瓶で売ってくれるのです。小瓶なので、正規サイズだったら一万~二万するようなやつも買える値段になってるんですが、それでもやっぱり高いもんは高い。月に一個くらいのペースで、今、5種類くらい手元にあります。
つっても毎日つけるもんでもないので、別に目薬サイズでも問題はないしねー。私が買っているのはすべて「香水(パフューム)」なので、一回つけると長持ちします。香りがトップノート・ミドルノート・ベースノートと変化していくのもわかって、ピシッと背筋がのびた気分になれます。
香水ってのは、調べてみたところ、濃さにいろいろと種類があるんだそうです。そこらで普通に見るものでも、一番濃度の濃いパフュームはあんまり見ません。(頼むとたいてい出してはくれる) 一般使いのものはちょっと軽め・薄めが好まれるらしいとお店の人にも聞きました。でも、私は香水をつけるようなときは、たいてい服・メイク共にガチガチの格好をしているので、薄いヤツだと逆につりあわないみたいです。
いちおう、ヘビィローテでつけてるのが、
ヴィヴィアン・ウエストウッド:プドワール と ティリーミュグレー:エンジェル
この二種類ですね。エンジェルは香りが長持ちし、しかも比較的馴染みのいい(でもちゃんと主張する)香りなので、いろんな服にあわせられて便利です。プドワールは香りとしてすごく好き。ヴァニラと琥珀の香りがものすごく主張する、なんつうか、現代に再現された中世の衣装のような、独特のわざとらしい豪華さがあっていいです。
ほかに所持しているのはパルファンドロジーヌ:ローザフラメンカ と ランス:ジョセフィーヌ ですね。どっちも若干コレクター用ですがまあ使ったり使わなかったり。
あとはコティという香水メーカーのパウダーをかっちゃったのですが、これは完全ジャケ買いでした。…だってさ、ラリックがデザインしたパッケージを当時のまんまで出してるんだぜ…? いろいろありえなくて思わず買っちゃいました。でも粉そのものもむちゃくちゃいい物だったんで愛用してます。かなり友達にわけてあげちゃったけどね!!
次にオススメのやつを小瓶にわけといてあげるからね~と店員さんに言われているので、なにかこう、あきらかに客として決まっちゃっているような気が。香水なんてそんなに沢山もっててもどうしようもないんですが、なんかそのうち、”名香”とかいわれる古いやつに手を出しちゃいそうで怖いです。
3なんですが…
あちこちわけのわからないジャンルを渡り歩いていたのですが、そちらだと性別とかプロフを完全に伏せていたため、本館からのリンクは張らないつもりです。
というのも、ジャンルがニコニコ動画の関連モノが多いため、そちらで自分が腐女子だとバラすと何か場の空気を乱しちゃうからです。でもとりあえず社長×言葉さんとかやってました。作品クロスオーバーです。つか、遊戯王とスクイズです。いろいろありえない組み合わせだけどやったよ! 俺がんばったよ! あとはボーカロイド関係の人だけのSNSに友人からひっぱられたのでそっちでもSS書いてます。
もしかしたら読む人がいるかもしれないので、ひっそりとリンクしておきます… ないとは思いますが、あちらではこっちのHP関係(一次二次ともに)のコメントはNGでお願いします。ちなみに名前は匿僧と名乗っております。
(´・ω・`)つhttp://doukututankentai.kusakage.com/nicorpgrog/top.html
今後の予定としては、GXアンソロに参加したり、ボカロ動画で原案やってたり、あといろいろ。
でも何か疲れちゃったのでしばらくのんびりしようかなぁ…という感じです。
元気が出たら、そのうち、ここの改修とかしたいですね。近況は以上でした。