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現在の連載作品、マイペースで進めてる『スノウ・ドーム』ですが、読んでもらってる友人たちには「頭がクラクラするような展開」ともっぱらの評判です。
話が前に行ったり後ろに行ったり、そもそも誰が誰でナニが何なのかもさっぱりというアレっぷり。いちおうキャラクターに名前をつけて整理はしてるんですが、プロット自体はわけがわからんというのが正直なところでしょう。
えーと、ネタばらしをすると(展開にぜんぜん関係ない部分)、メインの登場人物は現在以上の三人となります。
『トオル』 薄茶色の髪、薄茶色のアーモンド・アイを持つ色の白い男の子。11歳。
『カザネ』 薄茶色でふわふわした髪、同じく薄茶色のアーモンド・アイを持つ色の白い少女。15歳。
『カイ』 きりっとした顔立ちの日焼けした少年。髪の毛は潮焼けして少し茶色い。11歳。
ちなみに『カザネ』は『風音』と書くと考えていただけるといいかと~。
この話は、特記事項として、登場人物がまったく信頼できません(笑) そもそもキャラクターの記憶はあいまいそのものだし、わざと嘘をついているキャラクターもいます。実際に起こってる現象も、『事実』であるとは限りません。
ただ、ひとつだけ間違いの無いことがあるとしたら、それは、『マインド・ミラー』の存在です。
あのレンズの映し出すものだけは、絶対的な『真実』です。ほかの何もかもはただのいい加減なでまかせかもしれませんが、あのレンズに写るものだけは真実だと思ってください。
今後の展開について、分からないことがあったら、その点だけは間違いの無いことだと思っておいてください。ふっふっふ。
ちなみに前回の日記で『硝視体』は『グラス・アイ』を読みます。飛浩隆の『グラン・ヴァカンス 廃園の天使1』という小説に出てくる一種の魔法の石? 仮想現実の世界の中で、現実変容の力を持つ特殊なツールというかなんつうか。ひとつひとつが個性的で非常に美しい不思議な物質です。理屈は横に置いといて、イメージとしていちばん近いのは『マテリア』(FF7)、『魔石』(FF6)かもしれない……
なんか『スノウ・ドーム』の書いてる分、残酷表現がむっちゃ頻発してきた。このままだとR-15くらいの扱いにしたほうがいいかもしんない。えー、でも、バラードの『結晶世界』も、上記の『グラン・ヴァカンス』だって別に普通に書店で売ってるしな~。それに『廃園の天使』にはマルキ・ド・サドの作品を愛する女子中学生だって出てくるのです。(文庫には収録されて無いけど)
残酷表現を好むのってむしろ子どものような気がするんですけど、それって、理屈に合わないのかな?
うちの母は今では普通のミーハーなんですが、小学生くらいの頃には拷問の本とか残酷事件の本とかを愛読していたというし、私だって、『美しき拷問の本』とか『美しき殺人法100』とかを読んでドキドキしてたもんです。そして、ああいう過剰な残酷表現というのは無害だと思う。だって、サドの本の殺人方を実現するのは、現代の小学生には実質不可能でしょうが。ついでいうと澁澤御大も「サドの本で抜けるヤツはいない」といっておりますし。……沼正三はいるのかしら。
ちょっと話はずれますが、私は古典ポルノがけっこう好きです。
サドの作品とか、あとは『O嬢の物語』とか、『閉ざされた城の中で語る英吉利人』とか。マゾッホは『毛皮を着たヴィーナス』は読んでないけど短編集『残酷な女たち』はけっこう好き。なんていうか、当時のポルノは気品があっていいですね。妄想に、妄想たる硬質さがある。「これは妄想である」という前提の下にたって、妄想にしか到達しえない境地を達成しようとする矜持がある気がします。それが今駅で買えるようなポルノと違うところですね。「もしかしたらおれもこういう体験が」という生ぬるい気持ち悪い夢想がないもの。いや、そういう凡百のポルノは歴史の波のかなたにきえてっちゃっただけだと思うのですけれども。
ロワッシーの館は現実には存在しないし、サドの作品に出てくるような乱痴気騒ぎを実践するのは理屈としても不可能です。美女美少女美少年を数百人集めて毎日何人ずつ虐殺とか不可能だよ。だいたいサドは牢獄の中であのユートピア/ディストピアを夢想していたんですから、正真正銘の妄想だというのも理屈に合わない話じゃないですね。
人間を人間たらしめるものは想像力! すなわち前頭葉です。前頭葉があるからこそ妄想するんだし、空想するんだし。つまり前頭葉の純粋な産物であり、リビドーというエンジンに突き動かされた古典ポルノ的ディストピアというのはものすごく人間的なものなんじゃないのか?(こじつけです)
こんなところで言うまでも無いですが、私はゴスです。いや、服がというか趣味が。服も好きですが。
次に読むのはなんだろう…… 『毛皮を着たヴィーナス』と『一万一千本の鞭』かな…… あと映画の『ソドムの市』。観たら気持ち悪くなるともっぱらの評判ですが興味はあります。
『スノウ・ドーム』はどんどん残酷に、美しくなっていく予定です。おたのしみを。(笑
なんだか予定してたのとはぜんぜん違う話なんですが、どうも書き始めたら長丁場になりそうなので、連載としてUPしてみることにしました。
目指すところはグレッグ・イーガン風…… というか最近の流行風のSFですよ~。でも、『マインド・ミラー』のイメージは『スローグラス』か『硝視体』か、って感じなんですが。そういう浜辺に落ちてるガラスの欠片的なもんには、なんとなく、SF~っていう先入観が刷り込まれてます(笑
カオスパラダイスにはいちおうファンタジーで登録したんですが、まあ、世間的な認識だとファンタジーの範疇に入るかなと思ってるからであって、自分的には純正のSFです。宇宙人も超能力も宇宙船も出てきませんがSFです。心はセンス・オブ・ワンダーです。
ちなみにもう一個の連載候補としては『ひぐらしのなく頃に』風の猟奇殺人ホラーを考えていたんですが、書き始めがどうもすべりにくくってね…… 書きやすいもんを書くのが一番ですよね。
ちなみにあんまり長くはならない予定。たぶん8話とか9話とかそんなん。
短いですが、どうぞお付き合いくださいませv
小説かいてて自己ボツってみなさまどれくらいされるもんなんで?
私の場合、自己ボツのあまりの多さに、最近ちょっと落ち込み気味です。
書いててもなんかピンとこない。自信が無いから人にも見せられない。あるいは見せても「ちょっと……」といわれちゃう。そういう作品がボツ。
でも、ボツ率が5割を超えるにいたって、だんだん、自分の執筆スタイルのほうに問題があるんじゃないかという気持ちになってきました。
長編「あかずきん」のエンディング近くはかなり大量に書き直したので、いいEDになったなと思っているのですが、もうちょっと一発アップっぽい感じにならないもんか~と今あたまを抱えています。
連載というか長編の冒頭で止まってるのが三作、完成状態でお蔵入りしている短編が二作。
長編冒頭はまあ仕方ないにしても、お蔵入りは切ないなあ。なんか仕立て直して人に見せられないもんかしらん。
ご意見、お待ちしてます……