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東北みちのく最果ての三半島の旅、帰還して参りました。
……バスに乗りすぎて疲れました。(笑

竜飛岬に行ってみたり、奥入瀬渓谷に行ってみたりと盛りだくさんの旅行だったんですが、しかし、問題は台風の尻尾が直撃したこと! 一日目と二日目は雨と風で大変でした。
東北ってなんつーか……(住んでる方には悪いんですが)、うらぶれてるなあ、というのがちょっと印象でした。
人が少ない。自然が多い。でも、南国の自然と違っておとなしい印象なので、あまり主張しないんですね。いちばん印象的なのは海でした。
風が強いから、海がとにかく荒れてたんですよ~。
鉛色の海が延々と泡を噛み、白く波立ってる様子はいかにも『冬の海』的。秋だったからそうでもなかったんですけれども。
奥入瀬渓谷は…… すさまじい濁流と化してました。
普段は透き通って青々とした美しい渓流…… のはずが水が増えちゃって濁っちゃって足をとられたら溺死しそうなすごい流れとなってました。そして、滝の水量は通常の2倍(当社比)。
紅葉もまだ始まってないし、一・二日目はちょっと不満が残る旅行だったかも…… です。宿はよかったんですけど。温泉に二回づつ入って、おいしいディナー食べて。

よかったのは三日目! もともとの目的だった恐山でした!!
三日目に入ってとうとう快晴。天候明朗なれど風強し。絶好のシチュエーションです。
バスは恐山に登る途中で石碑なんかを見ました。なんか石碑に赤い布がかぶせてあったりしていい雰囲気。途中では水のみ場もあったりして、そこでご霊水をいただいたもしました。
肝心の恐山は秋の大祭の真っ最中。イタコさんがテントを並べ、人が列を作ってました。といってもテントが6つくらいのささやかなもんなんですが、のぞくとちゃんとイタコさんがいました。
じゃらじゃらと数珠を揉んで口寄せをしているところを実際に見て、なにか感動…… 若いイタコさんもいたけど、あれはなんなのかなあ。最近は目の悪くない若いイタコさんもいるという話だったんだけど、あれがそうだったのかしらん。
恐山は硫黄の香りただよう荒涼とした光景の場所でした。
いたるところに石が積まれ、色とりどりの風車がカラカラと音を立てて回り、お地蔵様に供え物が。
石は積むと供養になるけど、崩すと不吉らしいので、注意しながらつんできました。でも、砂と石の白い、硫黄のにおい漂う光景のなかに無数の石積みが並び、カラフルな風車が回り続ける光景はなんだか不思議。これが地獄ってやつかあ…… って感じでした。それにしては天気がよかったですけど。
でも、おいてある石に、「○○享年10歳」とか「○○享年17歳」とか書いてある石があって、逆縁かあ…… と思うと切なくなりました。恐山はやっぱり東北の土俗信仰の霊所だったみたいです。

あとはいろいろと美味いもんを買って帰ってきました~。
「いちご汁」っていうのはアワビとウニの汁らしいんですが、前からいっぺん食べてみたかったのが缶詰だったので買ってきちゃいました。どんな味なんだろうドキドキ。

とにかくまあ、でも、バス移動が多くて疲れた、というのが第一の感想(苦笑)
明日は病院だし、母の仕事の手伝いもあるし、これからいろいろです。がんばろう。
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