オリジナルサイト日記
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私に向かって、「由仁子さんってハーフだと思ってた」といったトンチキな知り合いがいます。
いや、私は三代さかのぼっても完全な日本人(しかも祖母はいわゆる三代以上続いた『江戸っ子』である。ちょっとだけ誇らしい)だけども、まあ、見た目だけだったら相手の言うことも分からないでもない。色は白いし、背は171cmもあり、目は二重ですし。でも、もっとその台詞に「しかたないな」と思ってしまう理由が別にある。
実は、私はロシアに、「私と同じ顔の女の子」を見つけたことがあるのです。
高校三年生のときに、私は、2週間ばかりロシアにホームステイしたことがあります。
高校同士が姉妹校で、定期的に交換留学を行ってる、というイベントでした。まあ、向こうが日本語を話せたので、ぜんぜん語学留学的な側面は無かったんですが、ホームステイ先についたときに、周り中の人がびっくりしました。
なんと、向こうの女の子が、私とそっくりだったのです。それも一卵性双生児?ってくらい。
無論私は日本人ですし、ルーツは確かめてないけれども、彼女は一見すれば典型的な白系ロシア人でした。でも二人並べてみると「同じ顔」だったのです……
まあ、彼女とは気もあったし、期間中は仲良くしましたが、周りからは「実は生き別れていた双子だったんじゃないか」とか、さんざん言われました。向こうの家族と写真を撮れば「家族写真を撮ってる」って言われるし。オマケに相手はアニヲタでセーラームーンとかが大好きっていうオチまでついた。こりゃどういう冗談ですか。
純粋に、「単純に似てただけ。偶然」と思うこともできます。でも、実は日本人はシベリア圏の遺伝子を少なからず持っており、その版図はロシアと重なると思うと、とたんに話がややこしくなります。
似たような話で、私の小学校時代の知り合いの話があります。
その子は、日本人でした。両親もふつうに薄い褐色(19世紀のイギリス人に言わすと、ミルクの多いカフェオレ色)の肌に、非常に黒っぽい茶色の髪と目の持ち主でした。
ところが、彼女ら姉妹は、どこからどう見ても「黒人」だったのです。
顔が丸くて、目がぱっちりとしており、鼻はやや丸っこく、唇が厚い。髪の毛は縮れていてチリチリしていて、ほっといたまま伸ばすといわゆる「アフロヘア」になりました。っていうか小学校当時はフツーに「アフロ」だった。
まあ、あんまりそういうことに言及するのは一般的に失礼だとされるので言いませんでしたが、当時から、「なんとなく黒人っぽい……」とは思ってました。でも、姉のほうがアメリカに留学したところ、誰からも日本人だと思ってもらえずに、差別されたしアメリカ人だとしか思ってもらえなくて苦労した、という話を聞いて、ある意味腑に落ちた。あ、やっぱり現地の人に混じってもアフリカ系だったのね、と。
父の話もあります。
父は外資系の仕事をやってるんですが、父の仕事仲間で、「いわゆる普通の日本人」にも関わらず、アジア系の人が集まる会議になると、なぜか韓国人が寄ってくるし、日本人からは英語でしか話しかけてもらえない……って人がいるそうで。
父曰く、「どこからどうみても典型的な韓国人」だそうで。いわゆる「在日」じゃなくて、日本人らしい。でも、肌がきれいで目が細く、えらが張っていて髪がまっすぐ、っていう、「どこからどうみても韓国人」っていう容姿をしているせいで、本場モノの韓国人にまで、同じ国の人と間違われる。
まあ、いかに人種とか民族って概念があいまいかーって話です。
日本人について言うなら、基本的には「かぎりなく交じり合っている二つの人種」がおもな集団を成しているらしいって話を聞きました。数千年単位で交じり合ってるから、もう、遺伝子的に純系のどっちかの人ってのは基本的には見つからないらしい。さらにそこにシルクロードを通ってきた中東系の遺伝子が混じったり、ロシアのほうの漁民をやってたスラブ系が混じったりして、いわゆる『日本人』ってもんが出来上がっているのらしいのでした。
知り合いがクローンについて調べていたので、ふと興味を持って調べてみたところ、アメリカなんかだと「黒人と白人の双子」ってのが生まれたこともあるらしいですね。
まあ遺伝子的にはあまり不思議の無い話で、ようするに、両親共に白人と黒人のハーフであり、子どもが二卵性の双子だった場合、シンプルにメンデルの遺伝学で説明しても、白人と黒人の双子ってのはありうるわけです。ただまあ、肌の色が極端に違うから、本人たちにとってはややこしい事態だろうなあ・・・・・・
逆に、家族みんなが黒人ですーっていう家系同士で結婚し、「どこからどうみても真っ白な子」ってのが生まれてしまい、大騒ぎになるっていう事態もまれにあるらしい。でもこれも遺伝学的に見ればあんまり不思議の無い話で、奴隷制のある時代からアメリカに住んでる『由緒正しいアフリカ系アメリカ人』だったら、どっかで一代くらい白人(アングロサクソン、もしくはラテン)の血が混じってても不思議はありません。っていうか、そう考えないとちょっと無理がある。で、それがうっかりポコッと出てきてしまうと、両親および親族がパニックになるような事態がおこるのです。
あ、ちなみに日本人の特徴として、いわゆる「蒙古斑」ってのがありますが、向こうだとそれがパニックの原因になることもあるそうです。
ようするに、フツーの他民族のベビーシッターをやとったり、事情に詳しくない医者のところに蒙古斑のある赤ん坊を連れて行ったところ、打撲傷と勘違いされて、児童虐待を疑われてしまうっていうね。これ、『先祖がえり』で日系とかのモンゴロイド系の特徴が出たとき、親は困惑するんじゃないだろうか。
しかし、肌の色は黒から白まで存在し、目の色は青から緑、黒まで、髪の色は白から漆黒、巻き毛から直毛まで存在すると思うと、人間ってのはずいぶんと外見的に多様な生き物です。
これ、単純に自然分布に任せてるからこの程度で済んでるけど、もしも人工的に純化を進める、あるいは遺伝子をいじって外見を変化させるようになったら、さらに面白い、っていうか個性的な容姿の人間が出てくるんじゃないだろうか……?
たとえば犬なんかは、チワワからグレートピレネーズまで遺伝子的には同じ生命体で、交雑が可能なわけです。原種である狼が見たら仰天するんじゃないだろうか。こいつらと俺ら、同じ生き物かよ! って。
もしもどっかに宇宙人がいて、人間をペット化した場合、なにか、どんどん面白い容姿のホモ・サピエンスが生まれてくるんじゃないだろうか?
そういう極端にSF的な仮説じゃなくても、もしも人間の遺伝子をいじって外見を操作することが一般的になった場合、人の見た目ってのはどんどん多様化していくんじゃないですかねぇ……
見た目の美醜ってのは、文化的な基準にかなり依存するため、「遺伝子操作の結果、みんな同じ顔」ってのはありえません。ファッションが多様化した国で、みんなが同じ服を着ないくらいありえない。逆に、自由に顔をいじれるようになった場合、みんな「個性化」に走るんじゃないかしら? 流行によってもぜんぜん違う容姿になるようになるだろうし、中には政治的な信条から自分の人種『らしい』と思われている容姿に特化する人々も出てくるだろうし。
極端に小柄なほうが美しい、と思う場合もあるだろうし、極端に太っているほうが、あるいは痩せているほうが美しいと思うこともあるでしょう。逆に、現在だと「醜い」とみなされる特徴が、個性としてもてはやされる場合もあるかもしれない。たとえば乱杭歯とか、禿とか、皺とかね。体毛の濃い・薄いとかもあるだろうし。
ペット化による純化、って言う風に考えると、いわゆる個人レベルの突然変異でしか見当たらない特徴が固定化されるっていう可能性もあります。生存に不利じゃないレベルで珍しいものとしては、陰毛が臀部から腹部まで生えているとか、男性のソプラノとか。逆に現在だと奇異に見られるものとして、無毛症とか、小人症、色素欠乏までが種として固定化されることを考えると…… 何か『家畜人ヤプー』みたいになってきたな(笑
いや、でもヒトって、いわゆる愛玩動物としては、けっこう優秀な素質を持ってると思いますよ?
外見の多様性(観賞用としての面白みがある)があり、群れの動物なので育て方によっては『なつく』可能性が高い。雑食性が高いし、適応力も強いため、異環境での飼育も簡単でしょう。基本的には水と空気、有機物さえあれば飼育可能だもんね。
強いて言えば、問題点といえば、家畜化するには寿命が長すぎることくらいでしょうか…… でも、これも相手との比較によるしなー。
でも、もしもホモ・サピエンスが家畜化された場合、どのような姿の『ヒト』となりうるのか……
たぶん、狼が犬を見て仰天するように、「いわゆる人間」としては奇異な姿の人々になってるでしょうが、純粋にSF的な興味として、けっこう気になります。
いや、私は三代さかのぼっても完全な日本人(しかも祖母はいわゆる三代以上続いた『江戸っ子』である。ちょっとだけ誇らしい)だけども、まあ、見た目だけだったら相手の言うことも分からないでもない。色は白いし、背は171cmもあり、目は二重ですし。でも、もっとその台詞に「しかたないな」と思ってしまう理由が別にある。
実は、私はロシアに、「私と同じ顔の女の子」を見つけたことがあるのです。
高校三年生のときに、私は、2週間ばかりロシアにホームステイしたことがあります。
高校同士が姉妹校で、定期的に交換留学を行ってる、というイベントでした。まあ、向こうが日本語を話せたので、ぜんぜん語学留学的な側面は無かったんですが、ホームステイ先についたときに、周り中の人がびっくりしました。
なんと、向こうの女の子が、私とそっくりだったのです。それも一卵性双生児?ってくらい。
無論私は日本人ですし、ルーツは確かめてないけれども、彼女は一見すれば典型的な白系ロシア人でした。でも二人並べてみると「同じ顔」だったのです……
まあ、彼女とは気もあったし、期間中は仲良くしましたが、周りからは「実は生き別れていた双子だったんじゃないか」とか、さんざん言われました。向こうの家族と写真を撮れば「家族写真を撮ってる」って言われるし。オマケに相手はアニヲタでセーラームーンとかが大好きっていうオチまでついた。こりゃどういう冗談ですか。
純粋に、「単純に似てただけ。偶然」と思うこともできます。でも、実は日本人はシベリア圏の遺伝子を少なからず持っており、その版図はロシアと重なると思うと、とたんに話がややこしくなります。
似たような話で、私の小学校時代の知り合いの話があります。
その子は、日本人でした。両親もふつうに薄い褐色(19世紀のイギリス人に言わすと、ミルクの多いカフェオレ色)の肌に、非常に黒っぽい茶色の髪と目の持ち主でした。
ところが、彼女ら姉妹は、どこからどう見ても「黒人」だったのです。
顔が丸くて、目がぱっちりとしており、鼻はやや丸っこく、唇が厚い。髪の毛は縮れていてチリチリしていて、ほっといたまま伸ばすといわゆる「アフロヘア」になりました。っていうか小学校当時はフツーに「アフロ」だった。
まあ、あんまりそういうことに言及するのは一般的に失礼だとされるので言いませんでしたが、当時から、「なんとなく黒人っぽい……」とは思ってました。でも、姉のほうがアメリカに留学したところ、誰からも日本人だと思ってもらえずに、差別されたしアメリカ人だとしか思ってもらえなくて苦労した、という話を聞いて、ある意味腑に落ちた。あ、やっぱり現地の人に混じってもアフリカ系だったのね、と。
父の話もあります。
父は外資系の仕事をやってるんですが、父の仕事仲間で、「いわゆる普通の日本人」にも関わらず、アジア系の人が集まる会議になると、なぜか韓国人が寄ってくるし、日本人からは英語でしか話しかけてもらえない……って人がいるそうで。
父曰く、「どこからどうみても典型的な韓国人」だそうで。いわゆる「在日」じゃなくて、日本人らしい。でも、肌がきれいで目が細く、えらが張っていて髪がまっすぐ、っていう、「どこからどうみても韓国人」っていう容姿をしているせいで、本場モノの韓国人にまで、同じ国の人と間違われる。
まあ、いかに人種とか民族って概念があいまいかーって話です。
日本人について言うなら、基本的には「かぎりなく交じり合っている二つの人種」がおもな集団を成しているらしいって話を聞きました。数千年単位で交じり合ってるから、もう、遺伝子的に純系のどっちかの人ってのは基本的には見つからないらしい。さらにそこにシルクロードを通ってきた中東系の遺伝子が混じったり、ロシアのほうの漁民をやってたスラブ系が混じったりして、いわゆる『日本人』ってもんが出来上がっているのらしいのでした。
知り合いがクローンについて調べていたので、ふと興味を持って調べてみたところ、アメリカなんかだと「黒人と白人の双子」ってのが生まれたこともあるらしいですね。
まあ遺伝子的にはあまり不思議の無い話で、ようするに、両親共に白人と黒人のハーフであり、子どもが二卵性の双子だった場合、シンプルにメンデルの遺伝学で説明しても、白人と黒人の双子ってのはありうるわけです。ただまあ、肌の色が極端に違うから、本人たちにとってはややこしい事態だろうなあ・・・・・・
逆に、家族みんなが黒人ですーっていう家系同士で結婚し、「どこからどうみても真っ白な子」ってのが生まれてしまい、大騒ぎになるっていう事態もまれにあるらしい。でもこれも遺伝学的に見ればあんまり不思議の無い話で、奴隷制のある時代からアメリカに住んでる『由緒正しいアフリカ系アメリカ人』だったら、どっかで一代くらい白人(アングロサクソン、もしくはラテン)の血が混じってても不思議はありません。っていうか、そう考えないとちょっと無理がある。で、それがうっかりポコッと出てきてしまうと、両親および親族がパニックになるような事態がおこるのです。
あ、ちなみに日本人の特徴として、いわゆる「蒙古斑」ってのがありますが、向こうだとそれがパニックの原因になることもあるそうです。
ようするに、フツーの他民族のベビーシッターをやとったり、事情に詳しくない医者のところに蒙古斑のある赤ん坊を連れて行ったところ、打撲傷と勘違いされて、児童虐待を疑われてしまうっていうね。これ、『先祖がえり』で日系とかのモンゴロイド系の特徴が出たとき、親は困惑するんじゃないだろうか。
しかし、肌の色は黒から白まで存在し、目の色は青から緑、黒まで、髪の色は白から漆黒、巻き毛から直毛まで存在すると思うと、人間ってのはずいぶんと外見的に多様な生き物です。
これ、単純に自然分布に任せてるからこの程度で済んでるけど、もしも人工的に純化を進める、あるいは遺伝子をいじって外見を変化させるようになったら、さらに面白い、っていうか個性的な容姿の人間が出てくるんじゃないだろうか……?
たとえば犬なんかは、チワワからグレートピレネーズまで遺伝子的には同じ生命体で、交雑が可能なわけです。原種である狼が見たら仰天するんじゃないだろうか。こいつらと俺ら、同じ生き物かよ! って。
もしもどっかに宇宙人がいて、人間をペット化した場合、なにか、どんどん面白い容姿のホモ・サピエンスが生まれてくるんじゃないだろうか?
そういう極端にSF的な仮説じゃなくても、もしも人間の遺伝子をいじって外見を操作することが一般的になった場合、人の見た目ってのはどんどん多様化していくんじゃないですかねぇ……
見た目の美醜ってのは、文化的な基準にかなり依存するため、「遺伝子操作の結果、みんな同じ顔」ってのはありえません。ファッションが多様化した国で、みんなが同じ服を着ないくらいありえない。逆に、自由に顔をいじれるようになった場合、みんな「個性化」に走るんじゃないかしら? 流行によってもぜんぜん違う容姿になるようになるだろうし、中には政治的な信条から自分の人種『らしい』と思われている容姿に特化する人々も出てくるだろうし。
極端に小柄なほうが美しい、と思う場合もあるだろうし、極端に太っているほうが、あるいは痩せているほうが美しいと思うこともあるでしょう。逆に、現在だと「醜い」とみなされる特徴が、個性としてもてはやされる場合もあるかもしれない。たとえば乱杭歯とか、禿とか、皺とかね。体毛の濃い・薄いとかもあるだろうし。
ペット化による純化、って言う風に考えると、いわゆる個人レベルの突然変異でしか見当たらない特徴が固定化されるっていう可能性もあります。生存に不利じゃないレベルで珍しいものとしては、陰毛が臀部から腹部まで生えているとか、男性のソプラノとか。逆に現在だと奇異に見られるものとして、無毛症とか、小人症、色素欠乏までが種として固定化されることを考えると…… 何か『家畜人ヤプー』みたいになってきたな(笑
いや、でもヒトって、いわゆる愛玩動物としては、けっこう優秀な素質を持ってると思いますよ?
外見の多様性(観賞用としての面白みがある)があり、群れの動物なので育て方によっては『なつく』可能性が高い。雑食性が高いし、適応力も強いため、異環境での飼育も簡単でしょう。基本的には水と空気、有機物さえあれば飼育可能だもんね。
強いて言えば、問題点といえば、家畜化するには寿命が長すぎることくらいでしょうか…… でも、これも相手との比較によるしなー。
でも、もしもホモ・サピエンスが家畜化された場合、どのような姿の『ヒト』となりうるのか……
たぶん、狼が犬を見て仰天するように、「いわゆる人間」としては奇異な姿の人々になってるでしょうが、純粋にSF的な興味として、けっこう気になります。
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