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昨日の関連で家のCDを掘り返してたら、ヤプーズの『ヤプーズ計画』と一緒に、戸川純ユニットの『極東慰安唱歌』が出てきました。
なつかしー、と思いながら久しぶりに聞いてみたら、あまりにディープな歌の世界にびっくり。記憶ってたよりにならねえ。すごすぎて言葉もありません。

『勅使河原美加の半生』の悲劇を予兆させる細い歌声、『無題』アンデス民謡の哀感と郷愁に満ちた素朴な曲調、なによりも『家畜海峡』にびっくりです。こんな歌詞だったっけ!? こんな歌を作ってる人がいるってこと自体がすごい!!

今になって聞くとあまりにいろんなことを連想しすぎて、ここまで深い歌詞の世界だったのかと思います。
だって…… 買ったの中学生のときだったんだもん。当時は音楽のことなんて何にもわかんなかったんだもん。
でも、当時噂聞きで買ったのが、今になってすごさが分かるのだから、いい買い物だったのかなあ。

戸川純というと、アングラ歌唱の女王として、80年代以前に君臨していた人らしいですね。大槻ケンヂの『グミ・チョコレート・パイン』にも、その歌が出てます。
一般的な認識としては『ものすごく変な女優』だったけど、私は女優の戸川純を知らないからなあ。でも、七色の歌声というのか、あまりにいろんな種類の声が出るということや、自作自演的? というのか? あまりに確信犯的な歌い方とかは、今では椎名林檎あたりが受け継いでいるといえるのでしょうか。
とはまあ、そういう音楽史的なことは抜きにしても、この音はものすごく好みです。今聞いてもぜんぜん古臭くない。いや、古臭いんだけど、そんなことぜんぜん考えもしないくらい衝撃的。
奇妙奇天烈奇奇怪怪。なのにリリカルだったり、シニカルだったり、風刺的だったり、千変万化としかいいようがない。
すげえよ…… 戸川純。惚れ直しそう。CD集めなきゃ。また金がなくなる(苦笑)


 家畜海峡 作詞・作曲戸川純

 ひとつ 他人(ひと)のところで
 I feel like a cattle girl
 泣きながら豚のよに働く毎日

 ふたつ 風浪受けて
 I feel like a cattle girl
 極寒の海見つめては 働く毎日

 みっつ 深山越えたや
 I feel like a cattle girl
 親のように呼ぶ声が動脈を走る

 よっつ 抑留のつな
 I feel like a cattle girl
 断ち切って 帰るまで働く毎日

 いつつ 幾年経るとも
 I feel like a cattle girl
 忘れまじ 被虐の日 家畜海峡を

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