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怪談専門誌『幽』のvol.5、『コスチューム 中世衣裳カタログ』、『新耳袋セレクション』恩田陸 を買ってきましたよ。
『新耳袋コレクション』は、ひさしぶりに用事があってたずねた大学の購買会で買ったので安かった……
『幽』は相変わらず執筆陣が豪華すぎてドキドキします。京極夏彦、小野不由実、恩田陸、有栖川有栖…… なんと直木賞作家が二人もいるっていう。その中でも京極夏彦が面白くて大好きです。
京極夏彦の連載している『旧耳袋』は元祖耳袋(江戸時代の本らしい)を現代風に翻訳したものなんですが、江戸時代の話なのに登場人物が「Aさん」「G君」、その上「ミーティング」とか「こういうタイプ」とかいう言葉が出てくるのが面白いな~と~。
恩田陸は毎回短編小説を載せてるのですが、いつか文庫化されるのかなあ、これ。
恩田陸つながりで買ってきた『新耳袋セレクション』は、『新耳袋』をそのまま読むのがめんどくさいので(だって999話もあるんだもん!)買ってきたのですが、面白い話が多かった! 特に阪神大震災と牛女のお話が、電車の中で読んでてゾクっときました。
牛女とか件の話って、六甲あたりで聞くことが多いような……? 『新耳袋セレクション』に乗ってた話も六甲田山だったし、その符号がまた怖かった。でも、もしかしたらこれって、何巻かでやってた件特集でやってたのかもしれません。
『コスチューム』はファンタジーの資料にしようと思って買ってきました。だって、中世の貴婦人・姫君の着てるドレスなんてわかんないんだもんさ!
しかし、イラストで見ていると、11~14世紀ごろの中世のドレスというのは優雅で美しいのですが、近世・近代になるとなんだかコスプレっぽいというか、変な感じ~が残ります。コルセットの登場がきっかけになっているのかなあと思いました。コルセットとかをつけたうえ、スカートを膨らませたりしてボディラインを加工しているのがアレなのかも。あと、カツラとか付けほくろとか。
私は19世紀のラファエル前派と呼ばれる一連の絵が好きなんですが、ラファエル前派は中世モチーフが好きだったので、なおさら素敵に見えるのかなーと思います。ゆったりとたらした髪の毛、たっぷりと布を使った優雅なボディライン、長い袖、素敵ですね。
ただし、用語を使うと意味が分からん……
『ダルマティカ』とか『コタルディ』とか『ブリオー』と言われても何がなんだかわかりません。小説で書くんだったらそれぞれ『ゆったりとした長衣』『長い袖の長衣』『ぴたりとした袖の上衣』ってところか? 意味がわからない!!(汗)
ついでいうと、写真で見た靴がとてもかわいらしく、「ブロケード織と毛皮のハイヒール? 素敵! 登場人物に履かせたい!」と思ってよく調べたら、『ブロケード織』ってのは『レーヨンを縦糸に使って模様を浮かび上がらせた布』だそうで…… 化繊じゃん。
かくもファンタジーというのは難しい。宮廷ファンタジーを書くときの苦労と思うと、今から気が遠くなりそうです。